Googleが世界最強の出会い系企業になる未来

Googleが持つ世界最大のデータ群を用いれば人同士のマッチングにも使えるのではないかという妄想。

21Apr17_1024

どこいっても表示されるアレ

最近担当しているプロジェクトのせいで法律関係のサイトを見ることが多いのだけれど、おかげで他のどのサイトを見てもとある法律事務所の広告バナーが表示される。

(リ)ターゲティング広告だ。

一度でもクリックしたり、特定のサイトを訪問したりすると、Google側に「このユーザー(Cookie)はこういうのが好みなのね」と判断されしつこく同じネタでプッシュしてくるわけだ。

この裏側には、「こういうユーザーはこういうものを好む傾向がある」という統計的に有意な推測が存在する。処理の精緻さやデータの量が膨大なもので、なおかつ日々アップデートされる周辺技術のおかげで、ネット広告業界の盛り上がりを支える技術のひとつにもなっている。

広告マッチングから人マッチングへ

人と広告のマッチングから人と人とのマッチングへの転換はそう難しい話ではないはずだ。

A夫が好むB広告はC子も好む、だったらA夫とC子は相性が良いのではないか。

この手の相性データはGoogleなどは腐るほど持っているわけで、さらにはGoogle+やGmail含むGoogleアカウントに関連されるビッグデータを活用すれば、「こういう人はだいたいこういう人を好む」的な統計情報はすぐに構築できそうだ。

facebookアプリの「Omiai」やニュースアグリゲーターの「Gunosy」にもこういったお勧め機能はあるわけだが、本稿のテーマは、このお勧め度合いのレベルアップに留まらない。つまり、繋げる対象が「人と人」という点で画期的ではないか、さらにGoogleならばその下地は十分に出来ているのではないか、という点。

具体的にはどういうことや

簡単です。AdSense枠にあなたの好みの相手が表示されるのさ。それはtwitter、facebook、Google+、あるいはブログサイト。興味がなくても「もっと見る」をクリックするとマッチングポータルサイトへ。

マッチングポータルサイトでは自分の好みを入力したりソーシャルと連携させたりして精度を向上させる従来の方法も可能だが、それ以上にGoogleが自動提案したパートナー群の面白さに度肝を抜かれることになる。

Googleはどこでマネタイズするか?

twitterのプロモツイート、facebook広告と似た手法で、特定のセグメントに自社、あるいは自者(!)のページを表示させるのだ。それはもうAdWordsならぬAdPeopleと言っていい。フリーランス、求職者、投資家、起業家、弁護士、医者、マッサージ師、などあらゆるタイプの専門家が広告主となる。

そう、別にこれは男女の出会いに限っていない。

が、限ってもいい。「表参道のステキなカフェへ一緒にいかがですか」広告を打ったっていいのだ、アラサー女子が。もちろん対象は、普段日経BPやダイアモンドを閲覧し、アダルトサイトはあまり見ない40代男子に絞ることになるのだ。出稿先を細かく設定してもよいが、「Googleに任せる」ボタンを押すと、RTBにより最適なプランを自動設定してくれる。

が、限る必要もない。同性にも必要な出会いは人生に山ほど溢れている。ビジネス上、趣味上、子育て上、日頃の小さな困りごと上、そこに金銭が発生しなくとも、出会い自体に感謝する層は大きい。

「枠から人へ」という言葉があるが所詮これは広告主側の話。広告するもの自体が人になるわけだ。SEO界においてもAuthorRank説が微妙に叫ばれているが、そういった経緯での個人プロモーションは十分に可能性があると言っていい。

だからもう全部データ

仮にあなたが、facebookの個人情報欄を全て正確に埋め、またSUICAもTSUTAYAカードも全部紐づけて、出来上がった統計情報をGoogleなど頭の良いところに提供したとしよう。そういう人が1億人いたら、その中で誰と誰が相性が良いか、ってのはそう難しい話でないだろう。そんな趣旨でしたよ。

かなり気持ち悪いけどね!

頭のいい人たちはみな、自分の才能をどこで咲かすか考えているヒマ人なので、こういうこともやってくるんじゃないかな、と思った次第でした。でも僕は古い人間なので、昔、東北までチャリで行ったとき駅のキオスクのおばちゃんにもらったリンゴの豊潤な味わいとの出会いのほうがよっぽど価値があると思っています。

でもこんなんだってデータでカバーできそうな気もしているわけで、なかなか面白い時代に生きているなぁという感想もあわせて付記。ちゃんちゃん。

©2017 まちいく

Log in with your credentials

Forgot your details?